- きょうじ
- I
きょうじ【享持】権利などを受け, 保つこと。 享有。IIきょうじ【凶事】不吉な事柄。 不幸な事柄。 わざわい。⇔ 吉事IIIきょうじ【挟持】〔原義ははさみもつこと〕(1)たずさえ持つこと。
「天下に律書を~する者あれば死罪に処するに至れり/開化本論(徳明)」
(2)心にいだくこと。IVきょうじ【教示】(1)〔「きょうし」とも〕おしえしめすこと。 示教。「御~を賜りたく」
(2)実験・調査で, 研究者の意図する行動を被験者にとらせるための指示。Vきょうじ【矜持】自信と誇り。 自信や誇りを持って, 堂々と振る舞うこと。 きんじ。 プライド。VI「学生としての~を持て」
きょうじ【経師】(1)書画や屏風(ビヨウブ)・襖(フスマ)などの表装をすることを業とする人。 表具師。(2)経文の書写を専門の業とする人。「~四人を召して, 古麿の為に法花経一部写し奉る/霊異記(下)」
(3)経巻の表装を業とする人。VII「四巻経書き奉るべき紙, ~に打ちつかせ/宇治拾遺 8」
きょうじ【脇侍・脇士・夾侍・挟侍】本尊の両脇または周囲に侍して教化を助けるもの。 釈迦如来の文殊(モンジユ)と普賢(フゲン), もしくは迦葉(カシヨウ)と阿難, 阿弥陀如来の観音と勢至, 不動明王の制吒迦(セイタカ)と矜羯羅(コンガラ)など。 脇侍(ワキジ)。 脇立(ワキダチ)。VIIIきょうじ【香匙】香木・薫物(タキモノ)などの香料をすくう匙(サジ)。 こうさじ。 こうすくい。IXきょうじ【香箸】香をはさむ箸(ハシ)。 紫檀(シタン)などで作る。 こうばし。Xきょうじ【驕児】(1)わがままな子。 だだっこ。(2)だだっこのように, 自分の我意を通し, 高慢な人。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.